「こぼれない」を選んでない?3歳児のスプーン選びで大切なこと

咀嚼

3歳の子どもに合うスプーンはどれ?

〜「大きい方が安心」は本当?食べやすさで選ぶスプーンの話〜

さあ、どうする?スプーン選び。

AとB、2種類のスプーンセットを前にしたとき、
「お箸はまだ使えないし、スプーンが大きいAの方が良さそう」
そう感じる方は多いのではないでしょうか。

でも実は、
“食べやすさ”という視点で見ると、選びたいのはBのスプーンなのです。

スプーン選びは、「こぼれにくさ」よりも
口の動きに合っているかどうかがとても大切。
今回は、3歳のお子さんに合うスプーン選びのポイントをお伝えします。


AとB、見た目は似ていても大きな違い

スプーンだけを取り出して比べてみると、

  • Aのスプーン
    ・少し大きめ
    ・くぼみが深い
  • Bのスプーン
    ・コンパクト
    ・くぼみが浅い

一見すると、
「大きい方がたくさんすくえて、こぼれないから安心」
と思いがちですよね。

しかし、この大きさ(幅)とくぼみの深さこそが、
上手に食べられるかどうかを左右する重要なポイントなのです。


なぜ「大きくて深いスプーン」は食べにくいの?

3歳頃の子どもは、
まだ口や舌、唇の動きが発達途中です。

口の大きさに対してスプーンが大きすぎると、

  • 口に入れにくい
  • 唇をしっかり閉じられない
  • 食べ物をうまく取り込めない

また、くぼみが深いスプーンでは、
口の中で食べ物を引き出す動きが難しくなります。

中華で使うレンゲや、大人用のカレースプーンを想像してみてください。
あれを小さな子どもが使うと、
口唇閉鎖(唇を閉じる動き)が妨げられ、飲み込みにくくなるのです。


3歳児のスプーン選びで大切なポイント

スプーン選びで特に意識したいのは、次の点です。

✔ 深さ

  • 浅め(0.5〜2mm程度)
  • 特に食べ始めの時期は、できるだけ浅いものがおすすめ

✔ 横幅

  • 約2.5cm
  • 子どもの口角の 1/2〜2/3程度 が目安

✔ 形と柄

  • 先がとがっていない、丸みのある形
  • 5本の指で、上からも下からもしっかり握れる
  • 長すぎず、太すぎない柄

この条件を満たしているスプーンが、
「自分で食べる」動きを助けてくれます。


材質もいろいろ。正解はひとつじゃない

スプーンには、

  • プラスチック
  • シリコン
  • ステンレス
  • 木製

など、さまざまな材質があります。
それぞれに一長一短があり、お子さんの好みも大きく関わります。

「これじゃないとダメ」という正解はありません。
食べやすさ+子どもが受け入れやすいことが大切です。


まとめ:スプーン選びは“最初”が肝心

スプーンで上手に食べられるようになるためには、
最初の食具選びがとても重要です。

うまくいかないことがあっても大丈夫。
「合わなかったら替えてみる」くらいの気持ちで、
気長にスプーン選びを楽しんでみてください。

お子さんの「自分で食べたい」を支える一歩として、
ぜひ口に合ったスプーンを選んであげてくださいね。

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