よだれが多い!?赤ちゃんの唾液の役割と口の発達について歯科衛生士が解説

口腔機能

「よだれがいっぱい出て…」
「あらっ、そうなの?良いじゃない~❤」
「えっ⁉ 良いんですか?」

健康講座のあとの個別質問タイムで、こんなやり取りがありました。

実は「よだれ」のご相談はとても多いのです。
たくさん出ると心配になりますよね。


よだれ=唾液。実はとても大切な存在

よだれ、つまり唾液には、こんな大切な働きがあります。

  1. 口の中を湿らせ、動きをなめらかにする
  2. 言葉の発語をスムーズにする
  3. 食べ物を潤して飲み込みやすくする
  4. 消化吸収を助ける
  5. むし歯を防ぐ

たくさん出ることには、良いことがいっぱいあります。
むしろ、出ないことのほうがリスクは大きいのです。


どうして大人は「よだれ」にならないの?

大人も子どもより多くの唾液を分泌しています。
それでも「よだれ」にならないのはなぜでしょう?

その違いは、

  • 唇をしっかり閉じられること
  • 唾液を上手に飲み込めること

この2つができるかどうかです。

大人でも、ぼーっと口を開けていると「よだれが…」なんてこと、ありますよね。


赤ちゃんは今、練習のまっただ中

赤ちゃんは、お口の機能を発達させている最中です。

口唇をしっかり閉じること、
ゴックンと上手に飲み込むこと。

それらが上達してくると、よだれの量は自然と減っていきます。

「そういえば、いつもポカ~ンと口を開けている」
「口で呼吸しているかも…」

そんな心当たりがあれば、唇の力を育てるお口遊びをたっぷりさせてあげてくださいね。


指しゃぶりはダメ?

「うちの子、1歳6か月なんですけど、指しゃぶりしています」

→ OK! 大丈夫です。

生理的な指しゃぶりは、お口の機能発達にとって大切なトレーニングのひとつです。

ただし、アレルギーや花粉症などで鼻呼吸が難しい場合は、口呼吸になりやすくなります。気になる場合は、小児科の先生に相談してみましょう。


よだれと肌トラブル

よだれ自体は悪いものではありませんが、口の周りが常に湿った状態だと、赤ちゃんの肌荒れの原因になります。

  • スタイ(よだれかけ)は湿ったら交換
  • 清潔なタオルやガーゼでやさしく拭く

このケアを心がけてくださいね。


注意が必要なよだれ

  • 出なくなっていたのに急に増えた
  • 異常に大量に出る

この場合は、口内炎や喉の炎症などが原因の可能性もあります。
一度、お口の中をよく見てあげてください。


よだれは「元気の証」?

一見だらしなく、不潔に見えがちな「よだれ」。

でも昔から
「よだれが多い子は元気な子」
と言われてきました。

よだれが出るということは、消化器官がしっかり働いている証拠でもあり、虫歯予防にもつながります。

もちろん個人差は大きいもの。
出る・出ないで一喜一憂する必要はありません。

あまり気にしすぎないでくださいね。


よだれは、赤ちゃんが元気に成長しているサインのひとつ。
温かく見守りながら、お口の発達を応援していきましょう。

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