― 子どもと高齢者では、食べ方の考え方が違います ―
「噛めていない」「飲み込みが心配」
同じように見える食事の悩みでも、子どもと高齢者では理由や対応が異なります。
まずは、それぞれの特徴を知ることが大切です。
「一口量を知ること」が育ちにつながります
うまく噛めないお子さんには、
・お口の中に食べ物をたくさん詰め込んでしまう
・いつまでも口の中にためている
・噛まずに飲み込んでしまう
といった様子が見られることがあります。
これは、一口の量が多すぎることが原因になっている場合が多く、
まだ「自分のお口で処理できる量」を体で覚えている途中なのです。
一口の量が多すぎると、
お口を十分に動かすことができず、うまく噛めません。
また、噛むのが大変になり、水やお茶で流し込む「丸飲み」につながりやすくなります。
子どもは、手づかみ食べでかじり取る経験を通して、
「これくらいがちょうどいい」という一口量を少しずつ学んでいきます。
詰め込みすぎてしまい、見ている大人が心配になることもありますが、
「ちょっと苦しい」と感じる経験も、実は大切な学びの一つです。

そんな時は、
「お口の中がなくなってからにしようね」
と、やさしく声をかけてあげましょう。
※お口いっぱいのまま水分を飲むと、丸飲みにつながりやすくなるため注意が必要です。
高齢者の場合は、「水分を上手に使うこと」が大切です
一方で、高齢者の方は子どもとは状況が異なります。
加齢とともに、
・唾液の分泌量が減る
・食べ物をまとめにくくなる
といった変化が起こります。
そのため、高齢者の場合は、
適度に水分をとりながら食事を進めることが大切になります。

無理に水分を控える必要はなく、
飲み込みやすい状態をつくることを意識してあげましょう。
共通して大切なこと
子どもでも高齢者でも、
一回にお口に入れる量は、介助する人が思っているより少なめでちょうどよい
ことが多いものです。
「食べさせる」ことよりも、
「無理なく、安全に、楽しく食べられること」を大切にしたいですね。
毎日の食事が、
安心できる時間、そして楽しい時間になりますように。



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