お正月のごちそうが続き、そろそろ胃腸が疲れてきた頃ではないでしょうか。 そんな時期に、体をやさしく整えてくれるのが七草粥です。
七草粥は、ただ「お腹にやさしい食事」というだけでなく、 昔から人の健康を願う、大切な意味が込められてきました。
🌱 人日(じんじつ)の節句とは?
1月7日は「人日(じんじつ)の節句」と呼ばれ、 桃の節句や端午の節句などと並ぶ五節句のひとつです。
この日は「人の日」とされ、 人の体を大切にし、無病息災を願う日と考えられてきました。
子どもも大人も、みんなの健康を願う日なんですね。
🌱 親孝行な青年と七草のおはなし
七草粥には、こんな心あたたまる説話も伝えられています。

体の自由がきかなくなった高齢の両親のために、 21日間の苦行を行った親孝行な青年がいました。
ある日、その青年のもとに帝釈天のお告げが届きます。
「1月6日までに七種の草を集め、
東の清水で煮て食べなさい。
一口で10歳若返り、ついには8000年生きられるであろう」
青年がその草を煮て両親に食べさせると、 両親はみるみる若返ったといいます。
この七種の草が、現在「春の七草」と呼ばれているものです。
🌱 七草は「草」だけど、立派な野菜
七草と聞くと「草」という印象がありますが、 実はどれも栄養豊富で、体にうれしい働きがあります。

中でも驚かれるのが、はこべら。 昔は歯みがき剤として使われていたこともあるそうです。
七草は、胃腸だけでなく、骨・お肌・お口の健康まで やさしく支えてくれる存在なのですね。
🌱 小さなお子さん・高齢者の方へ

七草粥はやわらかく調理されるため、 小さなお子さんから高齢者の方まで食べやすい料理です。
ただし、お粥のとろみは、 唾液の酵素によって時間とともにサラサラになります。
飲み込みがまだ上手でないお子さんや、 嚥下機能が低下している高齢者の方は、 むせないよう様子を見ながら食べましょう。
🌱 1年のはじまりに、体をいたわる時間を
七草粥は、 「今年一年も元気で過ごせますように」 という願いが込められた、日本のやさしい食文化です。

ぜひご家族で意味を知りながら、 ゆっくり味わってみてくださいね。


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