「おかあさんやすめ」と「まごわやさしい」ふたつの合言葉

咀嚼

「ひみこのはがいーぜ」でよく噛んで食べるといいことがあるよとお話しました。日本学術会議でも、よく噛む(咀しゃくする)ことの効用として、11項目が報告されています。
① 食べ物本来の味がわかり,おいしく味わえる,
② 口顎・顔面構造の発育を促進する,
③ 唾液の分泌を促進する,
④ 胃腸の働きを促進する,
⑤ 栄養素の吸収を助ける,
⑥ 肥満を抑制する,
⑦ 脳の血流を促進する,
⑧ 歯,歯肉,歯槽骨を強くして,これらに関わる疾患を予防する,
⑨ 食物中の発がん物質の作用を弱める,
⑩ 体全体に力を入れることができる,
⑪ 骨粗鬆症を予防する,       など(日本学術会議、平成16年より)
「ひみこのはがいーぜ」と照らし合わせてみると、ひ:⑥、み:①③、こ:②、の:⑦、は:⑧、が:③⑨、い:③④⑤、ぜ:⑩⑪に該当します。
う~ん、現代人の私たちにはとっても大切な項目ばかりですね。

「じゃあ、何を作ればいいのかしら?」毎日のメニューを考えるおかあさんにとっては頭の痛い問題です。
そこで「おかあさんやすめ」と「まごわやさしい」二つの合言葉。

「おかあさんやすめ」に要注意‼
子どもが大好きなメニュー、実はやわらかくて比較かまずに食べられるメニューです。また、脂質が多く高カロリーのものが多いので要注意ですね。お野菜を少し多めにしたり、歯ごたえのある食材をプラスしたりして、調理の工夫をしてみましょう。

「まごわやさしい」ほのぼのとした光景が目に浮かんでくるようですね。でも、この言葉は、伝統的な和食に使われる食材を示したものです。これらを取り入れることで自然と必要な栄養素をバランスよく摂ることができ、健康的な食生活を送ることができます。また、和食は、よく噛んで食べる代表のメニューになります。洋食に偏りがちな食生活を見直し、健康的な食生活を送るために推奨されるのがこの「まごわやさしい」という合言葉なのです。

厚生労働省では「歯科保健と食育の在り方に関する検討会」で、健康な生活を目指すために一口 30 回以上噛むことを目標として、「噛ミング 30(カミングサンマル)」を推奨しています。
ちなみに、「ア・リ・ガ・ト・ウ・ゴ・ザ・イ・マ・ス」で10回。食べ物に感謝を込めて3回唱えると30回になりますよ。ただ実際にやってみるとなかなか続かない…。♪もしもしかめよ~、♪のリズムで噛むと28回前後に1回おまけして30回、これはリズムにのって噛めるので行けるかも?ぜひ、試してみて下さい。

よく噛んで食べることでお口もきれいになり、健口から健康にもつながります。もう1度、噛んで食べるを事を見直しませんか⁉

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