赤ちゃんの食べる力はいつ育つ?吸う・飲み込む・かむの発達ステップをやさしく解説

咀嚼

こんな不安、ありませんか?「うちの子、食べるのがゆっくりで大丈夫かな?」「スプーンがうまく使えないのは遅れてる?」

実は“食べる力”は生まれたときから自然にあるものではなく、赤ちゃんが少しずつ練習して身につけていく大切な学習のひとつです。

この記事では、赤ちゃんの「食べる力」がどのように育っていくのかを、やさしくわかりやすく解説します。
今の成長を知ることで、きっと安心して離乳食の時間を楽しめますよ。

🍽️「食べたり飲んだり」は自然にできるの?

「食べたり飲んだり」は、誰でも自然にできるものだと思っていませんか?
でも実は、赤ちゃんにとっては 少しずつ練習して身につけていく力 なんです。

  • 摂食(せっしょく):口から食べ物を取り入れること
  • 嚥下(えんげ):食べ物を飲み込み、胃へ送ること
    これらの動きは、生まれつきのものではなく、経験を重ねながら上達していきます。

🍼赤ちゃんがミルクを飲める理由

生まれたばかりの赤ちゃんがミルクを上手に飲めるのは、
「哺乳反射(ほにゅうはんしゃ)」 という生まれつきの反射があるからです。

これらの反射が少しずつ落ち着いていくころから、
赤ちゃんは 自分の力で食べる・飲み込む練習 を始めます。

また、首がしっかりすわっていることも大切な準備のひとつです。

🍼「吸う」から「飲み込む」へ

赤ちゃんがミルクを飲むときにしている「吸啜(きゅうてつ)」という動き。
これはチューチューと吸うときの動作のことです。

  • サックリング(反射的吸啜):生まれたときから反射で舌を前後に動かして吸う
  • サッキング(随意的吸啜):生後6か月ごろから、自分の意思で舌を上下に動かして吸う(ストロー飲みのような動き)

🥣嚥下(えんげ)ってなあに?

「嚥下(えんげ)」とは、食べ物をゴックンと飲み込むこと。

赤ちゃんが母乳を飲むときは、口を大きく開けたまま乳首をくわえ、舌を前後に動かして上を向きながら飲み込みます。
一方、大人は唇を閉じ、舌や歯を使ってかみ砕き、飲み込んでいます。

飲み込み方も、成長に合わせて変化していくのです。

🧡食べる力のステップアップ

赤ちゃんは「口に入れる → かむ → 飲み込む」という流れを、少しずつ練習していきます。

ステップ内容
準備期哺乳反射が落ち着き、口から食べる準備がスタート
飲み込み練習期唇を閉じて「ごっくん」できるように
取り込み期唇を使って食べ物を口に取り込む
押しつぶし期舌と上あごで食べ物を押しつぶす
カミカミ期舌・唇・あごを使ってすりつぶす練習
自食準備期手と口の協調を学ぶ
手づかみ食べ期食べ物を手でつかんで口に運ぶ
食具使用期スプーン・フォークを使って食べられるようになる

🦷歯が生えるだけじゃない「食べる力」

食べる力の発達は、歯が生えることだけではありません。

はじめは前後にしか動かなかった舌が、1歳半ごろには前後・上下・左右に動かせるようになり、
手づかみやスプーンで食べられるようになります。


👨‍👩‍👧見守ることがいちばんのサポート

時間に余裕があるとき、赤ちゃんが食べている様子をゆっくり見てみてください。
お口の動きや表情のひとつひとつに、成長の証が詰まっています。


🌼まとめ:焦らず、ゆっくり育つ力

  • 食べる・飲み込むことは、生まれつきできるわけではなく、少しずつ学んでいきます
  • 反射から自分の意思で食べられるようになる過程を大切に見守りましょう
  • 食事の時間は、赤ちゃんの「体と心」を育てる大切な時間です
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