「だって、お口に入れば食べるでしょ?」
そう思われるかもしれません。
でも実は、スプーンの運び方ひとつで
- 噛めるか
- 舌が動くか
- 上手に飲み込めるか
が大きく変わってきます。
離乳食期は、食べ方を覚える大切な時期。
スプーンは、ただ食べ物を運ぶ道具ではなく、食べる力を育てる道具なのです。
じょうずに食べるためのスプーンの使い方4つのポイント
① スプーンは口の奥まで入れない

スプーンを口の奥に入れてしまうと、舌がうまく使えません。
すると、食べ物を歯の上にのせることができず、噛まずに丸飲みになってしまいます。
噛むためには、
- 舌が自由に動くこと
- 食べ物が歯の上に運ばれること
がとても大切です。
② 下唇の上に軽くのせ、口が閉じるのを待つ

スプーンは、下唇の上にそっとのせるだけ。
そして、お子さんが自分で口を閉じるのを待ちます。
自分の口で一口を取り込むことが、「食べることの始まり」。
口が閉じていない状態では、本来食べ物はお口の中に入りません。
焦らず、待ってあげてくださいね。
③ 口が閉じたら、水平にやさしく引き抜く

お口がしっかり閉じたら、
スプーンを水平に、そっと引き抜きます。
すると、食べ物が舌の真ん中にのる状態になります。
舌の中央にのることで、歯の上に食べ物を運びやすくなり、噛む・飲み込む動きがスムーズになります。
④ 上唇や上あごにスプーンを押しつけない

スプーンを上唇や上あごに押しつけると、
チュッチュッと吸う動きが出てしまいます。
これは哺乳時と同じ動きで、
- 顎が上がりやすくなる
- 正しい嚥下(飲み込み)がしにくくなる
- 丸飲みにつながりやすい
といった状態を引き起こします。
**「噛んで、ゴックン」**を育てるためにも、押しつけないよう注意しましょう。
離乳食期のお母さんへ
離乳食の時期は、本当に大変ですよね。
「いっぱい食べてほしい」
「早く食べてほしい」
そんな気持ちになるのは、自然なことです。
でも、お母さんの焦りやイライラした表情が、
食べない原因や好き嫌いにつながってしまうこともあります。
この時期の赤ちゃんは、食べることを勉強中。
お母さんは、食事の先生です。
深呼吸をして、ゆったりとした気持ちで食事の時間を過ごしてくださいね。
食べる姿を見せることも大切
食事を「食べさせること」に集中すると、
お子さんだけが食べている場面になりがちです。
でも、子どもは
大人が食べる姿を見ながら、食べ方を学びます。
食べ方は、教えるものではなく「見て学ぶ」もの。
お母さんも時々一緒に食べて、
「おいしいね 😊」
と声をかけてあげてください。

一緒に食べる時間が、最高の食育になりますよ。
まとめ
- 正しいスプーンの運び方は、噛む力・飲み込む力の土台
- 丸飲みを防ぎ、食べる力を育てる
- 焦らず、親子で「食べる練習」を楽しむことが大切


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