仕上げみがきを嫌がる…そんなときのポイント

お口ケア

毎日完璧じゃなくて大丈夫。親子で続けるためのやさしいコツ

「仕上げみがきを嫌がって、やらせてくれないんです……」
お母さん方から、このようなご相談をよく伺います。

私たち歯科関係者が「必ず、寝る前に仕上げみがきをしてくださいね」とお伝えすることが、お母さんやお父さんの悩みの始まりになっているのかもしれません。

「必ず」と言われると、
「しっかりやらなきゃ」
「絶対にやらなきゃ」
「完璧にやらなきゃ」
そんなふうに感じてしまいますよね。

でも、ここでいう「必ず」とは、毎日の生活の中で、寝る前に歯を磨き、仕上げみがきをする習慣をつけることが大切ですよという意味です。

仕上げみがきをしない日があると、お子さんが「しなくてもいいんだ」と思ってしまうことがあります。だからこそ、まずは習慣にしていくことが大切です。

とはいえ、毎日完璧にできなくても大丈夫です。
「やらなきゃ!」という気持ちが強くなりすぎると、つい表情や声かけもかたくなってしまいます。

まずは深呼吸。
少しでも楽しい時間になるように心がけてみてくださいね。

そのかわり、糖分の摂り方は少し意識してみましょう。時間を決めて、だらだら食べを避けることも大切です。


仕上げみがきで大切にしたいこと

仕上げみがきでいちばん大切なのは、毎日完璧に磨くことではなく、無理なく続けることです。

嫌がるたびに「ちゃんとやらなきゃ」と思うと、親子ともにしんどくなってしまいます。
だからこそ、まずは「仕上げみがきの時間を毎日の習慣にする」ことを目標にしてみてください。

少ししかできない日があっても大丈夫です。
その積み重ねが、お子さんの将来のお口の健康につながっていきます。


仕上げみがきのポイント4つ

1.力を入れすぎない

歯ブラシに力が入りすぎると、歯ぐきに痛みを感じてしまいます。
痛い経験があると、お子さんはますます歯みがきを嫌がりやすくなります。

一度、ご自身の手の甲で歯ブラシを当ててみて、力加減を確認してみてください。
やさしい力でも、十分に磨くことはできます。


2.お口の中の「小帯(しょうたい)」に気をつける

お口の中には、上唇小帯、下唇小帯、頬小帯といった筋があります。
特に小さなお子さんは、上唇小帯や下唇小帯がしっかりしているため、ここに歯ブラシが当たるととても痛く感じます。

仕上げみがきのときは、指で小帯をやさしく保護しながら歯ブラシを当ててあげましょう。
少しの工夫で、痛みをぐっと減らすことができます。


3.「大きくお口をあけて!」にこだわらない

大きく口を開けると、唇の端(口角)がピンと引っ張られます。
この状態だと、口角に歯ブラシが引っかかりやすくなり、痛みの原因になることがあります。

無理に大きく開けなくても大丈夫です。
お口の真ん中から歯ブラシを入れて、磨きたい場所へやさしく移動させてみてください。

ほっぺたの力も抜けて、奥歯まで磨きやすくなります。


4.のどの奥に当てないようにする

のどの奥に歯ブラシが当たると、「オエッ」となってしまいますよね。
お子さんにとっても、とてもつらい感覚です。

ポイントは、今生えている一番後ろの歯より奥に歯ブラシを入れないことです。
無理に奥まで入れず、届く範囲をやさしく磨いてあげましょう。


急に嫌がるようになっても心配しすぎなくて大丈夫

1歳前後から1歳6か月頃になると、それまで平気だった仕上げみがきを急に嫌がることがあります。
でも、それは成長した証でもあります。

自分の気持ちがしっかり出てきたこと、いろいろなことを感じ取れるようになったことの表れでもあります。
「急に嫌がるようになった」と感じても、必要以上に心配しなくて大丈夫です。

しっかり磨けない日があっても、まずは仕上げみがきの形だけでも整えてみましょう。
そして、少しでもできたら「えらいね」「できたね」とたくさん褒めてあげてください。

ちゃんとできる日もあれば、少ししかできない日もあります。
いろいろな日があって大丈夫です。

そしてある日、突然びっくりするほど上手にできるようになることもあります。


どうしても難しいときの工夫

大騒ぎになってしまったり、お膝の上にも乗ってくれなかったりするときは、別の家族の力を借りるのもおすすめです。

たとえば、お兄ちゃんやお姉ちゃん、時にはお父さんが
「わーい、歯みがきしてもらおう!」
と楽しそうに見本を見せてくれると、お子さんの気持ちが変わることがあります。

子どもは「やらされる」のは嫌でも、「楽しそう」と感じると意外とすんなり受け入れてくれることがあります。
ご家庭に合ったやり方を、いろいろ試してみてくださいね。


仕上げみがきはお膝の上で仰向けがおすすめ

仕上げみがきは、お膝の上で仰向けになって行うのがおすすめです。
お口の中が見やすく、歯ブラシも当てやすくなります。

お膝の上で仕上げみがきができるのは、小学校低学年の6~7歳頃までがひとつの目安です。
長い子育ての中では、ほんのわずかな時期かもしれません。

だからこそ、少し大変に感じる日があっても、あとから振り返ると愛おしい時間になることもあります。


まとめ

仕上げみがきは、毎日完璧にできなくても大丈夫です。
大切なのは、親子で無理をしすぎず、続ける習慣をつくることです。

少ししかできない日があっても、その積み重ねが大きな力になります。
痛みをできるだけ減らし、楽しい雰囲気の中で続けていけるといいですね。

今だけの親子の時間を、少しでもやさしくあたたかいものにしていきましょう。

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