夏休みのお昼ごはん、麺ばかりになっていませんか?~「食べる力」を育てる夏の食事~

口腔機能

夏休みのお昼ごはん。

「今日のお昼、何にしよう……?」

毎日3食の食事を用意するのは、なかなか大変ですよね。

しかも、今年の夏も暑い!

そんな暑い日のお昼ごはんには、そうめん、うどん、冷やし中華などの「麺料理」が大活躍。

冷たくて、つるつるっと食べられる麺は、食欲が落ちているときでも食べやすく、子どもにも人気です。

でも、ふと気がつくと……

「あれ?今週、麺ばっかり食べてない?」

なんてこと、ありませんか?

麺ばかりでも大丈夫!でも「麺+何か」を意識してみよう

もちろん、麺が悪いわけではありません。

暑い日に無理して食べにくいものを食べるより、まずは「食べられるものを食べる」ことも大切です。

ただ、麺だけの食事が続くと、栄養のバランスが偏ってしまうことがあります。

そんなときは、

「麺+何か」

と考えてみましょう。

例えば、そうめんに、

  • 鶏肉
  • ツナ
  • 豆腐
  • 納豆

などのたんぱく質をプラス。

さらに、

  • トマト
  • きゅうり
  • オクラ
  • コーン
  • わかめ
  • にんじん

などの野菜や海藻を加えてみる。

具材をたっぷりのせれば、見た目もカラフルになり、食欲アップにもつながります。

「そうめんだけ」から「具だくさんそうめん」へ。

ちょっとした工夫で、夏のお昼ごはんが変わります。

「つるつる食べられる」だけじゃない?大切なのは「噛む」経験

麺料理は、やわらかく、つるっと食べられるのが魅力です。

でも、子どもの「食べる力」を育てるという視点では、いろいろな食感の食べ物を経験することも大切です。

例えば、麺料理に、

  • ゆで卵
  • 鶏肉
  • きのこ
  • わかめ
  • 少し歯ごたえのある野菜

などを加えてみましょう。

やわらかい麺だけでなく、「シャキシャキ」「コリコリ」「ホクホク」など、いろいろな食感を経験できます。

「よく噛んで!」と何度も声をかけるよりも、自然と噛む必要のある食材を食卓に取り入れることも、ひとつの方法です。

麺を「すする」ことも、食べる力のひとつ

日本では、麺を「すする」という食べ方があります。

そうめんやうどんを、

「つるつる~っ!」

とすすって食べるのも、夏ならではの楽しみですよね。

「すする」という動作には、唇や舌、口の周りの筋肉など、口のさまざまな働きが関係しています。

また、食べ物を口に取り込みながら呼吸を調整することも必要です。

ただし、

「麺をすすれない=食べる力がない」

ということではありません。

子どもによって、食べ方や発達にはそれぞれ違いがあります。

「すすってごらん!」と無理に練習させるより、まずは安全に、楽しく食べることを大切にしたいですね。

「食べる」ことは、栄養をとるだけじゃない

子どもにとって食事は、栄養をとるためだけの時間ではありません。

食べ物を見て、

「赤いね」

「星の形みたい!」

と感じたり、

「シャキシャキするね」

「甘いね」

「冷たいね」

と味や食感を楽しんだり。

そして、

見て、触って、匂いを感じて、口に入れて、噛んで、味わって、飲み込む。

こうした一つひとつの経験が、子どもの「食べる力」につながっていきます。

保育の現場でも大切にしたい「食べる経験」

保育園や幼稚園などでも、食事は大切な「食育」の時間です。

「全部食べられたかな?」

という結果だけを見るのではなく、

「今日はどんな食材を食べたかな?」

「どんな食感だったかな?」

「前は食べられなかったものが、今日は少し食べられた!」

そんな変化にも目を向けていきたいものです。

食べることが楽しい。

誰かと一緒に食べるとうれしい。

そんな経験の積み重ねが、子どもの食への興味や関心を育てていきます。

夏休みだからこそ、子どもと一緒にやってみよう!

家庭での食事も、ちょっとした工夫で「食育」の時間になります。

例えば、そうめんを用意して、

「今日は何をのせる?」

と子どもに選んでもらうのはいかがでしょう。

「赤いトマトにする?」

「オクラもあるよ」

「卵をのせてみる?」

と、自分で選んでもらう。

一緒に盛り付けてみるのもいいですね。

食材の色や形を知ったり、触ったり、匂いを感じたりすることも、食べることへの興味につながります。

「食べなさい!」と言われるより、

「一緒に作ってみよう!」

のほうが、子どもの「食べてみたい」という気持ちを引き出せるかもしれません。

こんな「食べにくさ」が気になったら

子どもの食べ方を見ていると、

「いつも噛まずに飲み込んでいるな」

「食事にものすごく時間がかかるな」

「口の中に食べ物をためていることが多いな」

など、気になることがあるかもしれません。

また、

  • むせることが多い
  • 食べ物を丸飲みしてしまう
  • 硬いものを極端に嫌がる
  • 特定のものばかり食べたがる
  • 食事中に「歯が痛い」と訴える
  • 以前食べていたものを急に嫌がるようになった

といった様子がある場合には、単なる「好き嫌い」と決めつけず、口の中や歯の状態、食べる機能などについて考えてみることも大切です。

気になる場合には、歯科医院などに相談してみましょう。

「麺ばかり」になったって、大丈夫

夏休みのお昼ごはん。

毎日、栄養バランスの整った完璧な食事を作るのは大変です。

「今日はそうめんだけになっちゃった……」

そんな日があっても大丈夫。

麺は、暑い夏を乗り切るための強い味方です。

大切なのは、

「麺をやめる」ことではなく、「麺+何を組み合わせよう?」と考えてみること。

そして、子どもがいろいろな食材や食感を経験することです。

食べることは、単にお腹を満たすことではありません。

「噛む」「味わう」「すする」「飲み込む」。

その一つひとつが、子どもの「食べる力」につながっています。

夏休みもあと少し。

「今日のお昼は何にする?」

そんな会話から、親子で楽しく「食べる力」を育ててみませんか?

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